今日、主人とお義母さんと3人で家具屋に向かった。
なぜって?
もうすぐお義姉さんが実家を出てゆくから。
障害とともに生きてきた人生
2歳の頃。
聴覚障害と知ってお義母さんは目の前が真っ暗になった。
その幼い愛娘とともに死を選ぼうとしたという。
それを止めたのはお義父さんだった。
親であっても子供を命を断つことはできない。
一緒に生きていこうと。
ただそこから想像を絶する苦労が待ち受けていた。
学生時代
ただでさえ中学時代は多感な時期。
受け入れる余裕なんてない同級生や先輩たち。
荒れた学校で、いじめも日常茶飯事。
行き場をなくしたお義姉さんは毎日追い詰められてた。
そんな娘の命をなんとか守るため、共稼ぎをしていた両親は交代で夜通し監視したという。
会社員時代
ようやく彼女も辛い学生時代を切り抜けた。
その後5年間ぐらい会社員をしたお義姉さん。
コツコツまじめに仕事をした。
学生時代ほどではないが、ここにもいじめはあったという。
お義母さんに職場であったことを毎日ぶつけていたようだ。
彼女の居場所はいつも家だった。
盾になってきたお義母さん
お義姉さんには必ずといっていいほどお義母さんの存在があった。
私が主人と付き合ってた頃、4人で一緒に住んでいたところにお邪魔していた。
主人、お義父さん、お義母さん、お義姉さん。
ただなぜか違和感が…
私がお義姉さんと会話しようとすると、お義母さんが全てお義姉さんとの会話に割り込んで代弁するのだ。
いつも遠慮がちに生きてきた人生。
幼い頃は生きていくために必要だったんだろう。
しかし今となっては…
そして時が過ぎ、お義姉さんを取り巻く環境が少しずつ変わってきた。
自立に向けての支援
現在お義姉さんはヘルパーが週に3回来て、食事の手伝いを中心にサポートしてもらってる。
キッカケはどうであれ、自立に向けてお義姉さんの一人暮らし計画が一気に動き出した。
はたでみているとお義姉さんの一人暮らしに対する憧れは強い。
甘いことも本人以外全員わかっている。
確かに不安材料は大いにある。
だけどいつまでも両親がいるわけでない。
本人の意志を尊重しつつ、サポートを受けながら来月には一人暮らしが始まる。
どこまでできるかわからないけど、お義父さん、お義母さんに自立した姿を見せてあげて安心させてほしい。
なによりの親孝行になる、きっと。
家具選び
再び家具屋にて。
3人でベッド、食器棚、テーブル&イスを選んだ。
あーでもない、こーでもない。
「こっちの白い方がワクワクしない?」
「みてる方までテンションあがるよね!」
「この丸テーブルだとカフェっぽいかな?」
「イスは長時間いるにはお尻が痛くならないのがイイよね?」
「私も欲しいぐらい!」
自分のことのように3人がお互い店員さんを交えてワイワイガヤガヤ言いながら決めていく。
広いお店の中、この空間だけが幸せに包まれていた。
最後にくじ引きがあって一つしか選べない景品をこっそり二つサービスしてくれた。
粋な計らいに感謝!
スマホで撮るのを忘れるぐらい自分ごとのように楽しんでいた。
受け渡し当日までのお楽しみ。
お義姉さんに気に入ってもらえるとイイな!
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